精神科の初診は、よく晴れた冬の日であった。
つれていかれる前に、お向かいの家の屋根を見上げて、アメリカの国歌を鼻歌で歌っていたのである。
それほど、おかしな行動が目立っていたのである。
その後の記憶がなく。
気づいたら病室で、ハヤシライスを完食していた。初めてのハヤシライスとの出会いはそんなであったのに。今でもハヤシライスを食すと思い出すのである。
そこまでの間に。
記憶がないのであるが、初診を受けて。
その医者は皆に恐れられていた、院長であったようだ。
その院長。
恐れられてはいたが、患者思いであったろう。何々療法とか、新しい治療法を取り入れることに、積極的であった。
職員は勉強するのが、大変であったろうなと思うが。
今でも思い返しては、実践していることもあるのである。
( *・ω・)ノ