私にとって本は特別である。
小さい頃からそばにあった。
タイトルや作者に頓着せぬから、ライナスの毛布のようにいつもそばにあった本というのはなかろ。
頭の中に本の欠片がつめこまれていて、ふとした拍子にきらりと光る。あれ、何て本だったっけ。
思い出せぬのであるが、ふわりとココロを温かくする。もう一度読みたくなる。
大人になってから、持っている本のタイトルと作者名を記したノートを作った。
いつでも思い出せるように。
その本たちも、断捨離に踊らされて、大半を手放してしまったのである。もう二度と出会えぬ。
しかしながら。
手元に沢山あることが苦しかったのである。読んで愛でてさよならしたので悔いはない。
いや、悔いているな(苦笑)。
。。(〃_ _)σ∥